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About 

ローズウォーターを作るには、まず、原料となるダマスクローズの花びらを蒸留釜に入れ、熱します。すると、植物に含まれる成分が水蒸気となり、この水蒸気を冷やし、液体に戻したものが芳香蒸留水、すなわちローズウォーターです。

蒸留を何度か繰り返すことで、水に溶けない性質を持つ油分と水分に分離し、冷やした水蒸気は二層に分離し、上部に水より軽いオイルが浮かびます。このオイルをろ過したものがローズの精油(エッセンシャルオイル)です。そして、下部には、精油の副産物として、微量の精油成分と水溶性の芳香成分が溶け込んだ精油生産の副産物としての芳香蒸留水がたまります。

しかし、トルコのダマスクローズウォーターAYSEは、同じバラの花からの蒸留はたった1度だけ。1度度蒸留した花を再度蒸留することはありません。つまり、精油成分を搾油していないため、ローズの成分が濃厚に溶け込んだ贅沢な蒸留水なのです。

しかも、工場のように大量生産ではなく、熟練のローズ職人が昔ながらの製法を守り、薪をくべて火を燃やし、温度の調節をしながら、全て手作業で蒸留しているのです。

自然の木で温められた蒸留中の湯気からは、とても温かく柔らかいローズの香りが漂い、それはそれは癒されます。

こうして生まれたローズウォーターは 密閉容器で5年間保存可能。

しかも、ワインのように、時と共に熟成し、深みを増した香りへと変化していきます。

Rose History

ローズの最も古い記録はメソポタミア文明にさかのぼり、約5000年前には人類に知られたことが示されています。ギリシャ神話では、ローズは女神の花です。愛と美の女神アフロディティのシンボルでもあり、アフロディティがローズを愛の神エロスに差し出した時、ローズが愛と希望のシンボルになったと伝えられています。

エジプトの女王クレオパトラは、ローマの将軍アントニウスをバラの花びらを敷き詰めて迎えたり、

ローズをお風呂に浮かべたり、と、バラをこよなく愛したことでも知られています。

イスラム世界でも、ローズは預言者ムハマッドのシンボルとされ、イスラム教徒のメッカへの巡礼期間は、毎年メッカのモスクにあるイスラムの聖殿カアバの黒布にローズウォーターがまかれ、ローズ油がカアバのオイルランプで燃やされるそうです。

また、ローズの薬理作用も古くから研究され、広く薬として利用されてきました。

ローマ時代の学者は、濃縮したローズの溶液は頭痛や、目、耳、歯肉、肛門、子宮の疾患に役立つと記しています。インドのアーユルヴァ―ダでは、ローズの花びらを子宮の出血緩和や、口腔の潰瘍にも用いていました。

はるか昔から今に至るまで、ローズは私たちの生活に欠かせない彩りと癒しをもたらし続けてくれているのです。

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